旧石器時代の狩人たち

旧石器時代の年平均気温は現在よりも4度ほど低かったといわれています。標高1000mを超える黒耀石原産地帯に連なる霧ヶ峰高原では、湿地やその周囲にひろがる草原にオオツノジカなどの大型動物が群れをなし、絶好の狩場になっていました。
 星糞峠のある鷹山でも、山裾の鷹山川沿いに発達した湿地の周囲に数多くの旧石器時代の遺跡が発見されていますが、ここでは大量の黒耀石の割りくずが残されていました。動物の群れを追う狩人達が何度も立ち寄っては、鷹山川で拾える黒耀石で石器をつくっていたようです。当時は、テント風のイエを建て替える移動生活なので、イエの跡はわかりませんが、スキー場のちびっ子ゲレンデの横で発見された鷹山第Ⅰ遺跡S地点では、黒耀石の割りくずがまとまって残されていた工房跡に接して、赤く焼けた石が並んで発見されました。石焼きバーベキューの跡です。長和町ではおよそ1万8千年前から焼肉をしていたということになります。ミュージアムで8月に開催している「黒耀石のふるさと祭り」では、この先人たちが楽しんでいた(であろう)バーベキューを体験することができます。