一番人気は、黒耀石の石器づくり
黒耀石のカケラを、専用のペンシルで縄文人と同じように少しづつ割り、弓矢の先につけるヤジリや、オリジナルのペンダントをつくります。
いずれも、初心者から参加できます。
矢じりコース
弓矢は、逃げ足の速い動物を遠くから確実に射止めるために、縄文人が発明した狩りの道具。ピーンと張られた弓の弦が、元に戻ろうとする力を利用して、鋭いヤジリのついた矢を飛ばします。これって、まさに『力学』、ノーベル賞ものの発明ですよね!
縄文人は鹿の角の先端で黒耀石のカケラを割って 、三角形のヤジリをつくっていました。時代や地域によって、その形にもバラエティがあります。
「俺達はこの形でいっぱい、獲物をとるんだぜ!」なんて思いがあったのやら。
自分でつくったヤジリは、矢の先に固定します。弓もセットになっていますが、先端が鋭いので、飾り弓矢として固定してお持ち帰りいただきます。飛ばしてみたい人は、ミュージアム隣の原っぱに〈的あてコーナー〉があるので、別の弓矢セットを借りてチャレンジしてみてね!
ペンダント&キーホルダーコース
「黒耀石の作品を身につけたい、大きなカケラが欲しい、弓矢はいたずらしそうで心配」という方のために用意しました。黒耀石の割り方は、ヤジリづくりと同じです。
黒耀石は、狩りの道具以外に、肉を切ったり、木を削ったり…と、基本的に切れ味の鋭い道具=石器の材料として使われていました。わずかに黒耀石に穴を開けたビーズが北海道で発見されていますが、アクセサリーの材料としては一般的ではなかったようです。時代が新しくなると、黒耀石製の勾玉やベルトの飾りなどもありますが、これも、ごくわずかです。そもそも、切れ味の鋭い道具そのものが、美しい宝物として人気の秘訣だったかも 。
カケラには紐を通す穴があいています。好きな形に割ったら、怪我をしないように、縁をゴリゴリつぶして、ペンダント、あるいは、希望でボールチェーンのキーホルダーとしてお持ち帰りいただきます。