黒耀石体験ミュージアム友の会は、平成17年(2005年)に発足した博物館の「ファンクラブ」ともいえる組織です。現在(平成24年3月)の会員数は40名を超えています。

活動の目的は、友の会会則の第3条に「和田峠から星糞峠をはじめとする黒耀石原産地の歴史資料を中心に、数万年に及ぶ、黒耀石資源と人類の関わりを解明する学習を通して、遺跡の保存と活用を考え、その普及・公開活動の拠点となる体験ミュージアムや、信州黒耀石文化のユネスコ世界遺産登録事業の支援を目的とする」と書かれており、友の会ではこの理念に従い、毎月第一土曜日を基本として様々な活動を行っています。

年間活動の中でも、『黒耀石原産地を歩く』や『黒耀石のミチを探そう』は参加者が多い人気メニューです。実際に野山を歩いて黒耀石の新たな産地や遺跡を探し、その黒耀石が運ばれたルートを考えてみようという活動です。
今年(平成24年)で第8回目を迎える大イベント『黒耀石のふるさとまつり』では、友の会の会員がイベントスタッフとしてがんばっています。
平成24年度は、秋に一泊二日で長野県外の黒耀石原産地の見学会も計画中です。また、冬はその年の踏査で採集した石器などの資料整理や鑑定会を行います。

これまでに友の会のフィールドワークで得られた成果は、学術的に見ても非常に重要なものです。黒耀石の原産地や、それが持ち運ばれていったミチを解明することは、当時(縄文時代など)の社会の仕組みを知る上で非常に重要な手がかりとされています。
しかし、、そのためには、実際にフィールドで調査を行う以外なく、膨大な労力が必要となります。研究の前例も少ないため、友の会では、これまでの成果を積極的に考古学界(会)などに公表しようと考えています。

このように、友の会では会員の親睦を図りながら黒耀石の歴史を解明し、悠久のロマンを楽しむ活動をしています。友の会活動への参加は、各自都合のつく時だけでも可能です。また、毎月発行している『友の会通信』の購読会員という方もいます。

友の会会員になるには会費の納入が必要となりますので、入会を希望される方、また詳しい内容をお知りになりたい方は、黒耀石体験ミュージアム友の会事務局までお問い合わせください。

平成24年4月
黒耀石体験ミュージアム友の会事務局

黒耀石体験ミュージアム友の会事務局(黒耀石体験ミュージアム内 )
電話番号 0268-41-8050 Fax :0268-41-8052