◆黒耀石のふるさと鷹山
星のようにキラキラと輝く美しい黒耀石。鷹山にある黒耀石の原産地を、いつの頃からか、人々は星糞峠と呼ぶようになりました。
割れ口が鋭く加工しやすい黒耀石は、およそ3万年もの間、石器の材料として利用されてきました。産地の限られる貴重な黒耀石をもとめて、この鷹山の地にはたくさんの人々が集まり、星糞峠からそのふもとの一帯には、黒耀石の流通に関係した、大きな遺跡がいくつも残されています。全国各地へと、遠い道のりを持ち運ばれていった黒耀石。
この地は、まさに、その「ふるさと」なのです。
◆黒耀石原産地 鷹山遺跡群・星糞峠黒耀石鉱山(国指定史跡)
およそ87万年前の噴火でできた星糞峠の黒耀石。旧石器時代には、そのふもとに石器工場のような遺跡が、縄文時代には、峠の付近で黒耀石を掘り出した鉱山のような大規模な遺跡が残されました。
◆明治大学研究所と共同調査
隣接する明治大学黒耀石研究センターと黒耀石体験ミュージアムは、地域の埋蔵文化財センターとして、その調査内容を紹介し、石器時代のロマンや、祖先の知恵と技を楽しく体験する施設です。
◆発掘が続けられる遺跡の中のミュージアム
黒耀石の原産地・鷹山の3万年にわたる歴史をふりかえります。 黒耀石鉱山から発見された採掘跡の実物が移設展示されています。
◆黒耀石のギャラリー
きらきらと輝く黒耀石の美しさをお楽しみください。
◆石器づくりと流通
金属がなかった時代、人々はどのようにして、暮らしを支える道具を手にしてきたのでしょうか? さまざまな道具とそのつくりかたを紹介します。
◆黒耀石文化研究のあゆみ
昭和30(1955)年の遺跡発見から始まった鷹山遺跡群における黒耀石文化研究の歴史を、先駆者・児玉司農武さんの活動の奇跡とともに紹介します。また、当ミュージアム建設の実現には、子供たちの調査協力が大きな力になりました。
◆黒耀石ラボ
黒耀石のいろいろをパソコンで調べることができます。 体験できるハンズオンコーナーや、黒曜石に関する最新の研究を紹介する速報展示コーナーもあります。